お知らせ

2024.12.26

お知らせ

12/17(火)イオン社協のひろば「はじめての手話講座」を開催しました

毎月第3火曜日の午後、イオン新潟青山店2階コミュニティ広場を会場に社協のひろばを開催しています。

12月は、「はじめての手話講座」ということで、講師陣に内野手話サークルねむの会のみなさまをお迎えして開催しました。                                                   

                                          

障がい者マークをご存じですか? 
                                                                                   耳マーク・・・聴覚に障がいがあります 「よばれても聞こえません」◆手で合図して下さい                                                                                ちょうちょマーク・・・聴覚障がい者が運転しています                                                                                                                                                                            ヘルプマーク・・・・見た目では判りませんが、周囲の方からの援助や配慮を必要としています。障がい者の方だけでなく、難病の方や妊婦さんも使用できます。  
中途失聴者の方の貴重な体験談をお聴きしました。                                                                『朝起きて、突然外部の音が全く聞こえなくなりました。急性感音性難聴と診断されました。外へ出ると話しかけられる怖れからひとりで家から出られない・・・閉じこもりの生活。                                                             半年後に人工内耳の手術をしました。1対1の聞き取りは可能ですが、多数の中やグループの中の会話は聞き取れない。家族の中でも一緒に笑えない、寂しさや疎外感がありました。                                                                               家族から「できないことを嘆くよりできることを探して楽しんだらいいよ」「コミュニケーションなどお母さんのお世話をするよ!」と嬉しい言葉を掛けてもらいました。                                                                             耳マークのカードをぶら下げていますが、最近は銀行や病院で対応してもらえるようになり、コンビニエンスストアでも割りばしやスプーンの絵を指さしで示すことができるようになってきています。                                                            病院の医師から話をしてもらう際に、声を文字化するスマートフォンのアプリを利用しています。』                                                 参加者のみなさんに人工内耳の器具を取り外して見せてくださいました。取り外すと音のない世界となり、数十秒でも不安になるとのことです。当事者としてのお気持ちをお聴きすることができ、考えさせられました。
あいさつから覚えてみましょう!

サークルメンバーさんに入ってもらい、グループごとに自己紹介などの練習。                                             「私の出身は、新潟市です。」➡両手のひらを上に向け(舟を表す)、左右の手を前後に交互に動かし、舟の行き来で「にいがた」を表します。親指、人差し指、中指で「シ(市)」。手話で47都道府県、政令市の言い回しが決まっているそうです。「新潟」は港町で、舟が行き交うイメージの手話になります。

グループから代表して、自己紹介をしてみました。「はじめまして」「私の名前は・・」「出身は・・」「好きな食べ物は・・」などやり取りしてみました。

外見だけで聴覚に障がいがあるかどうかは判りません。心臓や腎臓などの内部疾患の障がいのある方も同様です。                                                          聞こえないことでトラブルや事件にまで発展することもあります。電車が急に止まり、車内アナウンスが聞こえないろう者の方は何が起きたか解からず、通路にいたところを後ろの乗客から殴りつけられるという事件がありました。                                                                            一方、たこ焼き屋さんで店員がオーダーを聞いても通じていないろう者に、高校生が寄り添ってメニューを指さしして注文できたという心温まるエピソードの紹介もありました。                                                自分の周りの人に少し意識してみましょう。                                                                                          あいまいな指示語はきちんと伝えましょう。                                                            「ちょっと待って!」・・・「ちょっと」ってどのくらい?何分待てばよいの?ひとそれぞれの捉え方は違います。コピーしている人に「あとどのくらい?」と聞かれたら「あと5分です。」とか「あと〇〇枚です。」と具体的に伝えましょう。                                                時間の食い違いが生じることがあります。「9時50分」と「10時10分前」は一般的にはイコールですが、手話の曖昧さにより時間のズレが生じてしまうこともあります。大事なことは、きちんと伝えましょう。

参加者アンケートから「手話の難しさが分かりましたが、何度かやっているうちに慣れてきて楽しくなりました。」「いろいろな人がいるということがわかり、体験談が聞けて、有意義な時間でした。」「少し・〇時過ぎ・〇時前・ちょっと、などのわかりにくさが理解できました。生活の中で、助けが必要な方に気づけるようになりたいです。」などの感想が寄せられました。                                                                                             「やさしさの言語」として手話ができれば、聴覚障がいのある方に大事な情報を伝えることができます。                                                                         手話講座でしたが、日常生活での一般的なコミュニケーションとしての気づきも得ることができました。                                                 お部屋全体がなごやかで、あたたかい気持ち、ほっこりする気持ちになる講座となりました。                         内野手話サークルねむの会のみなさま、どうもありがとうございました。

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